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端渓硯坑分布
端渓硯の石斑、石紋
[端渓硯の種類]
老坑坑仔岩麻子坑宋坑梅花坑緑端朝天岩宣徳岩古塔岩有凍巌潔白岩・冠羅蕉白端・黒端・白線岩・七星岩など
 中国の伝統的な実用品と工芸品として、名声を馳せている端 渓硯は、「硯の王様」・「硯の帝王」などと呼ばれ、広東省肇慶 (ちょうけい)市に産出し、早くも唐代の始め頃からその名声 が知られ、今も一千三百年余りに及ぶ悠久な歴史を持ってい て文房四宝の一つの至宝と絶賛されている。端渓硯の石質は 極め細かく、息を吹き付けても墨をすることができ、しかも 筆を痛めぬ等といろいろ特色を持っている。その内で石材の 色紋様によって魚脳凍、蕉葉白、青花、氷紋、石眼などと名 付けられているが、これらの石材で仕上げられた硯は上等品 とされものである。肇慶市の「端渓名硯廠」は中国で唯一の国 営工場として、政府の管理のもとに端渓硯の品質保持につと めています。 日本における販売・普及は当廠の日本総代理龍鳳に委任しています。
[老坑の紹介] 老坑図版篇[老坑専集] 旧老坑(水岩)洞ロ
 端渓硯の中で石質の面で第一に挙げられるのは、老坑である。老坑は端渓 の名坑各々に有る長所を一身に集めている。その石質はきめが細かく、み ずみずしい美しさがあり、緻密で丈夫である。石の色は豊富で多彩、また はなやかでいろんな形の石紋が見られる。「端渓硯史」などには老坑の石質 ついて、温かくやわらかでいて滑らない、よく発墨してかつ筆の毛を痛め ない、永く使っていても鋒鋩がつぶれることがない....と口をそろえて賛 美していうる。 老坑の主な石紋:氷紋凍、えん脂暈、天 青宝 藍、まい瑰紫青花、魚脳凍蕉葉白等。
[坑仔岩の紹介]           坑子岩図版篇[坑仔岩専集]
 石質は非常に老坑に似ている。わかわかしく、潤いがあり、堅くてよくし まっており、きめが細かい。 坑仔岩の主な石紋:石 眼、えん脂暈、天 青青 花魚脳凍蕉葉白等。
[麻子坑の紹介]           麻子坑図版篇[麻子坑専集] 麻子坑洞ロ
 水麻子坑と旱麻子坑の区別がある。品質はすぐれて清らかで、ずみずしく きめが細かくつんで滑らか、堅くで丈夫である。それは老坑には及ばねも のの、坑仔岩とは同等である。もし佳石にめぐりあえば、それは坑仔岩に まさり、さらに老坑に比肩する美しさで、本気になって細かく観察しない と、とかく老坑石と混同してしまう位である。 麻子坑の主な石紋:石  眼火  捺青  花魚脳凍蕉葉白翡翠紋等。
[宋坑の紹介]            宋坑図版篇[宋坑専集] 宋坑洞ロ
 宋の時代より発見されたので、名付けられた。石質はやや乾いた感じて、 粗いのと細かいのと色々で一様ではない。大抵は質が緻密で滑らかに潤い があり、墨のおり、墨色ともすぐれている。 宋坑の主な石紋:石  眼火  捺青  花翡翠紋等。
[梅花坑の紹介]           梅花坑図版篇[梅花坑専集]
 宋代から採石を開始し、石色は灰蒼色に緑黄色を帯び、梅花の紋様のある硯は佳品とされています。石質は宋坑に近く、主な特徽は黄色の石眼が多いことですが瞳はありません。
[緑端の紹介]             緑端図版篇[緑端専集]
 採石は北宋代から始まり、石色は緑に黄色を帯びており青緑のものが上品とされています。きめの細かい艶やかな石質で、純粋な青緑で混じり色のない緑端は高級硯とされています。
[古塔岩の紹介]           梅花坑図版篇[古塔岩専集]
 古塔岩は坑仔岩の南にあり、石色は赤紫色で石質は堅く艶やかです。石眼のある硯石もあります。
[宣徳岩の紹介]
 明の宣徳年代で採石されたためこの名前がついています。臙脂色に青紫色や灰蒼色を帯びきめの細かい石質ですが、良い硯石はあまり取れません。
[朝天岩の紹介]
 宣徳岩の近くにあり、清代の康煕年代から採石し、石色は青紫色で苔の紋様があり、きめが細かい石質です。