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歙州硯専集





歙州硯の紹介

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1、産地
安微省歙州、江西省より産出する硯石で、記録によれば黄山山脈の支脈である
竜尾山一帯の峽中に多くの硯坑があり、ここから歙州石が採出されている。

2、採掘

宋代の唐積の「歙州硯譜」によれば、南唐時代に歙州硯は全盛時代を迎えましたが、その後は宋代になり、文房趣味がまた盛んとなり、再び歙州石の採掘が始まりました。

3、石質
歙州石は粘板岩質の千枚岩、片岩よりなり、層をなしている石で複雑な石紋が出る、その石紋は極めて美麗である。他の硯石に比べて比較的硬度の高い石で、鋒鋩が強く、磨墨、発墨が良い。油ぎったような石肌をして文人に親しまれる。

4、石色
黒色・蒼黒色・蒼碧色・淡青碧色・緑色・淡青緑色・黄褐色

5、石紋
(1)羅紋:石紋羅殼のように、細くて精彩を極め、色は青瑩にして石質は緊密であり、何ともいえないすがすがしいもので、全く硯中の奇材といえる。色彩は殆んどが青黒色、髪の毛のように細い線をしているものが重なり合ったようにして出ている。

(2)金星:暗い夜にまたたく星の如し、と言えば一番分かりやすいだろう。金星は黄金色をしているので青黒色をした石に出ている場合は見事である。その石は堅勁にして、非常に発墨がよい。

(3)銀星:銀星というのは金星の色が白色をして出ているものと思えばよい。

(4)魚子紋:魚の卵を見るような恰好のもの、という意味でちょうどお正月に食べる「カズノコ」のような少ない卵型をして、通常密集して出いるので、硯面いっぱいに黒点が出ている。

(5)玉帯:この紋は青黒色の竜尾坑の石に出るものが一番美しい。透き撤った色をしているものと、乳白色をして出るものの二種類の石紋がある。

(6)玉帯線:白玉を見るような透き撤った線が走行している。その色彩は水晶を見るような感じがする。

(7)金線・銀線:金線は金色をしているものをいい、銀線とは白色をしているものをいう。いずれも細い線でしかも直線であるところに特徴がある。

(8)雲霞紋:この紋は特徴としては、水にしめしてみれば現れるが、乾けば見えなくなる。この紋は白色でボーッとしたような恰好であたかも雲がふんわりと動いているように見えたり、一面に霧がかかったように出ている。

(9)金花紋:羅紋の上に、金花がちらばっていて、ちょうど畑に菜種の花が満開になって咲いているように見える。金花紋だけ出ていても硯品を倍加するカをもっているもので、出方いかんでは極めて美麗である。

(10)金暈:金暈とは金色をした紋が大小長短、様々の形をして出ているものの総称で重なり合って躍動している、ちょうど金の粉で絵ができているような状態で、その暈は卵形のようなものや、杏の葉のような恰好で折り重なって出ている。歙州の石紋中最高のものといえるであろう。

(11)錦蹙紋:金色をした金紋がちじまったりのびたりして変化に富んだもので、一般的にみれば金紋の一種である。

(12)羅漢入洞紋:石中に金暈があって雲の躍動する姿のように出ていて、その中にちょうど羅漢が座っているような形にできているものをいう。

(13)水波紋:水波とは字の如く、水面に風が吹いて、小さな波がたっている。この紋は通常羅紋を伴って出る場合が多いので水波羅紋とも呼ばれている。

(14)角浪紋:石紋の状態は文字の通りに、角のあるような大波のことをいうのである。したがった、水波紋とは違って、横に巾広い紋として長く出ているが普通である。色は青黒色をして出るのが普通である。

(15)眉子紋:眉子紋とは、人の眉のような姿をした石紋という意味で、実際のものも全く人の眉そっくりのものが見受けられる。

(16)棗心紋:いわゆる棗の実のような恰好をした紋で、古人も「石紋の両端がとがって丁度棗の実のようだ」といっている。大体青黒色をしているので一見してわかる石紋の一つである。

(17)算子紋:この紋も棗心紋に似た紋で、色は青黒色の場合が多く、ちょうどソロバンの玉が並んでいるように出ている石紋と思ったら想象しやすい。

(18)瓜子紋:この紋は瓜の実を見るような紋、具体的にいえば、瓜を割ったときに実の断面が現れたような状態に石紋が出ているものを瓜子紋という。

(19)松紋:松の樹を見るような模様で、色彩は淡緑、青黒色の色に出る場合が多く、歙州の石紋としては、ちょっと風変わりなものの一つといえる。

(20)豆斑:この紋は歙州石中最も変わった石紋で、丁度豆をまいたように出ているのでこの名がある。石色、石紋、鋒鋩のいずれも優秀で、かつ珍品に属する。






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